「クンダリーニヨガ」という名前で広まった実践の一つが、1968年にヨギ・バジャンが米国に紹介したスタイルです。ポーズ、呼吸、マントラ(唱える言葉)、瞑想を組み合わせます。効果については、筋肉の緊張や心拍の変動を調べた研究はあるものの、確立したと言える結論は確認できませんでした。教室に通うなら、体験前に内容と体制を確認するのが確実です。
「クンダリーニヨガ」には2つの意味がある
ひとつは、ハタ・ヨーガやタントラの伝統の中で、クンダリーニを目覚めさせるための実践全般を指す使い方です。日本語版Wikipediaも、クンダリニー・ヨーガをハタ・ヨーガと関連づけています。
もうひとつが、いま多くの教室で見かける、ヨギ・バジャン式のスタイルです。英語版Wikipediaによれば、ヨギ・バジャンは1968年にこのスタイルを米国に紹介し、教える団体として3HO(Healthy, Happy, Holy Organization)を設立しました。研究者のフィリップ・デスリッペは、ヨガの姿勢や技法に、タントラの理論とシク教に由来するマントラを結びつけて、新しい形のクンダリーニヨガを作ったと述べています。マントラには「Ik Ongkaar」「Sat Naam」などがあります。
効果は? わかっていること、わからないこと
英語版Wikipediaには、クンダリーニヨガの生理的な影響を調べた研究がいくつか挙がっています。たとえば、筋肉の緊張がゆるむかどうかを調べたもの(1990年)、心拍の変動を調べたもの(1999年)です。ただし、そこに「効果がある」という結論までは書かれていません。
日本語でよく見かける「ストレスが減る」「感性が高まる」といった説明について、この記事の調べた範囲では、確かな根拠は確認できませんでした。病気の治療や不調の改善を目的に通うなら、まず医療機関で相談したうえで、補助的な位置づけにしてください。
宗教なの?
ヨギ・バジャン式の実践には、シク教に由来するマントラが含まれます。入信が必要か、宗教的な意味づけがどの程度強いかは、教室や指導者によって違います。体験する前に、次のことを確認しておくと安心です。
- 唱えるマントラの意味を、きちんと説明してくれるか
- 入会や物販、高額な講座などの勧誘がないか
- 料金の仕組み(体験・月謝・回数券)が事前に明示されているか
- 体調が悪いとき、途中でやめたり休んだりしてよいか
- インストラクターの資格や、所属している団体はどこか
危険性は?
息を速く繰り返す、長く止めるといった呼吸を含む教室もあります。めまい、しびれ、動悸が出たら、無理せずやめてください。実践のあとに不眠や強い不安が続いたときの考え方は、危険性と受診の目安の記事にまとめています。持病や服薬がある人、妊娠中の人は、通う前に主治医に相談してください。
教室のクンダリーニヨガと、自宅の呼吸瞑想の違い
| 教室のクンダリーニヨガ | 自宅の呼吸瞑想(このサイトの実践ガイド) | |
|---|---|---|
| 内容 | ポーズ、呼吸、マントラ、瞑想の組み合わせ | 呼吸と体の感覚への意識が中心 |
| 指導者 | いる(質は教室による) | いない(独学) |
| 費用 | 教室ごとに異なる。事前に確認 | 道具や費用は不要 |
| 向いている人 | 体の動かし方を教わりたい、仲間と続けたい | まずは1人で試してみたい |
| 気をつける点 | 勧誘や宗教色、団体の体制 | 回数と時間を決める。体調が悪い日は休む |
どちらが優れているということはありません。自宅で試すなら実践ガイドを、そもそもの意味から知りたいならクンダリーニとはの記事からどうぞ。
検索されている語から見ると
「クンダリーニヨガ」は月に約880回、「クンダリーニ ヨガ 危険」は約140回検索されています(ラッコキーワード、2026年10月4日確認)。教室の場所や料金だけでなく、危険性や宗教との関係を気にする人も多いことがわかります。