この日記は、夫本人から聞いた体験をもとにまとめています。場所の詳細や、店・相手が特定できる情報は伏せています。

「浮気してきてほしい」と妻に頼んだのは、僕のほうだった。

どうしても嫉妬したかった。妻が他の誰かに求められている場面を思うと、落ち着かなくなる。そのざわつきが、僕にはたまらなく興奮することだった。だから妻に、懇願した。

ところが、その先で一度だけ、僕は本気で怒ってしまった。自分で頼んだことなのに、だ。なぜ怒ったのか。それをずっと考えている。

妻が内緒で取った、見学のアポ

妻は出張先の東京で、乱行パーティの見学を申し込んでいた。僕には内緒だった。

あとから知ったとき、最初に来たのは怒りではなかった。強い嫉妬と、それと同じくらいの興奮だった。僕が頼んだからではなく、妻が自分から応募した。そのことが、何より僕を揺らした。

頼んだのは僕なのに、妻が自分の意思で動いたと知った瞬間、いちばん嫉妬した。

見学のつもりが、参加になった

妻は、見学だけのつもりだったという。ところが現場の雰囲気に呑まれて、そのまま参加することになった。

妻の話では、参加者はみんな感じのいい人で、楽しかったそうだ。だから次回の予約も入れた。このときの僕は、ただ興奮していた。嫌な気持ちはまったくなかった。

✦

二回目の参加と、電話番号

二回目の参加で、妻は同じ県の人と仲良くなった。

パーティでは、参加者どうしの電話番号の交換は禁止されている。それでも、常連の男性がオーナーの許可を取って、妻と電話番号を交換した。そのあと妻は、その男性から個人的にホテルへ誘われ、セックスを楽しんだ。

これを聞いたとき、僕は怒った。「少し」のつもりが、妻とのあいだに嫌な空気を作ってしまった。頼んだのは自分なのに、という思いがあったから、なぜ腹が立つのか自分でもわからなかった。

仲直りはした。でも、あの怒りの正体はそのまま残った。

いまも、その話をしながら

不思議なことに、いまでも僕はこの出来事に嫉妬する。そして、その内容を妻に話してもらいながら、セックスすることがある。

あのとき腹が立った出来事が、いまは嫉妬の材料になっている。怒りと興奮は、思っていたよりも近いところにあるのかもしれない。

なぜ怒ったのか、いま考えていること

ある人に話を聞いてもらううちに、ひとつ気づいたことがある。僕が嫌だったのは、パーティそのものではなかった。

パーティは「その場で終わる」ものだった。場所もルールも決まっていて、終われば妻は日常に戻ってくる。ところが電話番号を交換して、同じ県の人とつながった。その人は、妻の日常の中に残る。僕には見えない連絡や約束が、この先も続くかもしれない。

僕が味わいたかったのは「妻が他の人と楽しんだ話」だった。嫌だったのは「妻に、別の男性との関係が続くこと」だったのかもしれない。これは、いまのところの僕の仮説だ。

嫉妬したいことと、嫉妬に呑まれることは、別のことだった。

次のために、夫婦で決めておきたいこと

怒ってしまったのは、僕に線引きがなかったからだ。同じことが起きたとき、お互いが傷つかないように、先に話しておきたいことを書いておく。

この出来事を、もう少し冷静に整理した文章を、別のサイトに書いた。怒りがどこから来たのかを知りたい人は、妻に浮気を頼んだ夫が、なぜ怒ったのかを読んでほしい。また、夫婦で話し合うときの考え方は寝取られプレイと夫婦関係:心理的ウェルネスと信頼構築の実践ガイドにまとめている。